神戸ビエンナーレ2015-「スキ」展-

会期…平成27年9月19日(土)~11月23日(日・祝)

会場…神戸メリケンパーク・他

「ビエンナーレ」はイタリア語で「2年に一度」という意味とのこと。文字通り2年に1回開催される神戸ビエンナーレは神戸から全国に芸術文化を発信する総合芸術祭で、そのスタイルは他に類を見ない。今回で5回目となり神戸市民に定着してきた。本協会は日本の伝統芸術の書道の展示で今回も会場を賑わせた。

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シルバーウィークのスタートにふさわしい好天に恵まれた9月19日 午前10時15分、メリケンパーク会場ゲート前にて久元神戸市長、井戸兵庫県知事他ご臨席のもと、賑々しく開会式・テープカットが行われた。

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書道展の会場は従来のコンテナ内ではなく、仮設のテントで広々とした明るい空間になった。今回のテーマは「スキ」ということで、本協会の代表作家による作品は、各々が選んだ「スキ」なモチーフを紙面に表現し、漢字・かな・篆刻・前衛の4分野を網羅する非常に見応えのある展示であった。また、同じコーナーにイスラエルの書家による作品も目を引いた。

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約2か月間市内各所で、あらゆる分野の芸術を身近に感じることができる本展の魅力がより多くの人々に浸透することを願ってやまない。

(委員 上田 民平)

第13回 心をつなぐファミリー書展

会期…平成27年10月24日(土)~25日(日)

会場…原田の森ギャラリー 本館1階

ファミリー展は年々出品点数が増加し、今年は何と211点増の3969点が会場から溢れんばかりに展示され、正に圧巻の一言でした。

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この書展は、日本の伝統文化である書道の草の根運動的な要素は勿論のこと、書道キャリアに関係なく、皆で楽しんで書くことが出来るのが最大の魅力であると考えます。

小学生の整然とした楷書作品、中高生や大人の行書作品、更には初めて筆を持ったような幼児の作品やプロ書家の作品に至るまで様々で、楽しんで観賞することが出来ます。中でも古典に立脚した作品を目の当たりにしますと、筆文字の良さや美しさ・楽しさを再認識させられます。

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この書展を通して書道文化が益々発展し後世に脈々と継承されて行くことを念じて止みません。

ファミリー展開催にあたり御尽力賜りました先生方に深謝申し上げます。(理事 新井 龍雲)

第28回全国シルバー書道展(兵庫展)

会期…平成27年10月24日(土)~25日(日)

会場…原田の森ギャラリー本館2階・大展示室

主催…日本書芸院

書く楽しさを知り、健やかな心身を養い、豊かな人生の実現を目指す第28回全国シルバー 書道展(兵庫展)が10月24日(土)~25日(日)の両日、原田の森ギャラリー本館2階の大展示室で開催されました。1階のファミリー展との連動開催となり友人、家族づれ来観者で連日大盛況となりました。

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漢字・かな・篆刻・前衛など580点の応募がありましたが、書をとりまく環境の変化等により昨年比55点の微減となりました。最高齢者は男性が94歳の飯塚賢治郎さん(三木市)女性は103歳の衣笠タマ子さん(神戸市)でした。

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出品された作品は練習の成果にみち溢れ、年齢を感じさせない力強い作品、それぞれが歩んでこられた人生を感じさせる味わいのある作品の数々、カラフルな紙を使用したバラエティー に富んだ魅力ある会場となり盛会裏に終了しました。開催にあたりご協力いただいた指導者の先生方、業務を担当いただきました協会の先生方に厚く御礼申し上げます。

次回展は兵庫県民会館での開催となります。

一人でも多くの書の仲間がふえ、一点でも出品 がふえることを期待してやみません。(運営理事 牧野 聖雲)