第51回 兵庫県書道展

会期…平成28年4月2日(土)~ 17日(日)

会場…デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITOホール

第51回兵庫県書道展が4月2日から17日逸デザイン・クリエイテイブセンター神戸一階KIITOホール・ギャラリーAで開催されました。

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※上は審査風景

今年度は、出品数が1,694点あり、会期は、公募・準会員、会員・無鑑査会員、評議員・委員展共前期後期に分かれて展示されました。

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今年は、原田の森ギャラリーの耐震改修工事の関係で、デザイン・クリエイテイブセンター神戸1階KIITOホール・ギャラリーAで開催されました。こちらは、パネルを使って壁面を作ってからの設営と関係者の皆様には大変御苦労をお掛けしたとお聞きしております。苦労の甲斐が実って多数の来場者が訪れました。

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家族で鑑賞に来られ、お子様の受賞作をうれしそうに見つめる御両親の姿が印象的でした。そして、日頃目にすることが少ない前衛の作品を鑑賞できたのも有意義なことでした。

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授賞式は、4月16日午後1時より、神戸ポートピアホテル借楽の間において、厳かに滞りなく執り行われました。本展覧会は兵庫県書作家協会の大イベントの一つで、「若い人達の登龍門」と言われており、長きに渡り会派を越えての伝統ある書道展です。今後共、この書道展が諸先生方の御尽力の元、会員の方々、関係者の皆様方にお世話を頂き、長く継続して行かれることを願ってやみません。

(準会員 横井 加織)

伝統文化体験フェスティバル

平成28年3月5日(土)、6日(日)伝統文化体験フェスティバルが兵庫県公館(迎賓館)において開催されました。『なつかしいけど、アタラシイ。日本文化の魅力発見‼』をテーマに、書道をはじめ、いけばな・茶道・ちぎり絵・水墨画など二十二の伝統文化団体が体験講座を実施致しました。

書道体験コーナーでは、『世界にひとつだけの印を作ってみましょう』と題し、篆刻体験講 座を実施致しました。講座は5日 (土)に2回開催され、定員は各回20名の事前予約として おりましたが、申込者が多数となり参加して頂けなかった方も沢山おられました。

最初に古溝幽畦先生より篆書についてのお話があり、参加された方々は、初めて見る文字に興味を持って聴き入っており、忘れないようにとメモを取る方もおられました。

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その後、実際に印材を刻し始めると真剣な表情で一生懸命に刀を動かしていました。小さなお子様が線からはみ出さないように頑張って刻している姿は非常に微笑ましく感じました。刻した印を押し、先生方に側款を入れて頂くと『宝物が出来た!』 と大喜びでお母さんの元に駆け寄る姿がありました。『世界にひとつだけの印』が出来上がって嬉しい気持ちが伝わってきました。

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篆刻は、刃物を使うこともあり、怪我を心配致しましたが、無事に終えることが出来たことを、お手伝い頂いた先生方に感謝し、お礼を申し上げます。(委員 戸出 九廬)

第18回 参与・理事展

新春を飾る恒例の書道展、一松会展(於神戸 そごう)と並び、第18回兵庫県書道展(参与・理事展)が、神戸でも大勢の人が行きかうショッピングモール内のさんちかホールで1月2 日から5日まで開催されました。会長・理事長はじめ参与・理事の145名の先生方の作品と恒例の「年賀状」が4日間展示されました。

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昨年より一日短い期間ではありましたが、来館者数も、2,566名をかぞえ、 新年にふさわしい内容のものが多く、華やかな雰囲気に満ちた展覧会になりました。

そして、漢字・かな・篆刻・前衛作品と色々な表現豊かな作品が並び、私も飽きることなく、何度も会 場を見てまわりました。 また、年賀状も人柄がにじみ出ていて、楽しいものでした。作品だけでなく、年賀状をカメラに収める人も多く見うけられ、インパクトの強さを感じました。この作品展を見ごたえのある書道展として楽しみにしている方も多くおられることと思います。

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この展覧会を見に来られたのを機に書道・篆刻を始められた方がおられると聞いております。また買い物途中に見て下さる一般の方も多く、嬉しいかぎりでした。

年末年始のお忙しいときに、搬入・陳列に携わっていただいた先生方・業者の方々に感謝、お礼申し上げます。(理事 出田 塘葭)

2015ひょうご文化交流のつどい

日時…平成27年12月16日(水)

会場…ホテルオークラ神戸 平安の間

主催…公益財団法人 兵庫県芸術文化協会

クリスマスのイルミネーションが神戸の街を彩る年の瀬、 恒例の『ひょうご文化交流のつどい』が盛大に開催されまし た。

書作家協会からは20名の方が参加され、各界からの出席者は500名を数えました。

初めに主催者を代表して兵庫芸術文化協会理事長木村光利様の開会宣言。続いて同協会会長井戸敏三兵庫県知事よりご挨拶を賜り、その中で知事は「心の復興はすなわち文化の復 興」とし、今後とも芸術文化立県『兵庫』を目指す、との力強い抱負を述べられました。

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同時に行われた県芸術文化奨励賞の贈呈式では5名の受賞者に井戸知事より賞状が手渡され、その席での受賞者によるコントラバスの演奏やソプラノの響きは会場を魅了しました。

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後半の懇親会では『乾杯の歌』に合わせ参加者全員が高らかに歪を上げ、大きな交流の輪が拡がりました。 また各テーブルでも分野を超えた芸術談義に花が咲き、互いの親睦を深めると共に更なる飛躍を誓い合いました。

華やかに飾られた花々に目を楽しませて会場のホテルを後にした時、師走にはめずらしく心地よい潮風の中で和やかな文化の余韻に浸りながら家路につきました。

(理事 佐井 麗雪)

協賛事業 歳末助け合いチャリティー美術展=著名芸術家と名士作品展=

会期…平成27年12月2日(水)〜6日(日)

会場…神戸市産業振興センター

主催…神戸新聞社・公益財団法人 神戸新聞厚生事業団

平成27年度の神戸新聞社・神戸新聞厚生事業団主催「著名芸術家と名士作品展」は文化人、芸術家など各界著名人約600名の方々のご協力により、770点の絵画、書、陶芸、彫刻、版画、工芸作品が一堂に展覧されて、12月2日(水)から6日(日)まで開催されました。

恒例の作品展は会場を神戸市産業振興センターに移して2年目を迎えます。書のコーナーへ足を運びますと、今年は作品を一段掛けにしてあり、とても見やすく、通常の書展とは異なるなごみ易い身近な文言や多彩な表現の書が鑑る人をなじませているようでした。

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来場者の方々は、それぞれにじっくりと作品をご覧になり、入札される姿が印象的で、この歳末助け合いチャリティー美術展を楽しみにしておられる方が多くいらっしゃることを嬉しく思いました。入札された作品の収益金は各種歳末助け合いのほか、社会福祉事業への支援金として活用されるとのことです。

書作家協会の先生方の善意のご出品に心温まる思いがいたしました。

(理事 佐伯 孝子)

神戸ビエンナーレ2015-「スキ」展-

会期…平成27年9月19日(土)~11月23日(日・祝)

会場…神戸メリケンパーク・他

「ビエンナーレ」はイタリア語で「2年に一度」という意味とのこと。文字通り2年に1回開催される神戸ビエンナーレは神戸から全国に芸術文化を発信する総合芸術祭で、そのスタイルは他に類を見ない。今回で5回目となり神戸市民に定着してきた。本協会は日本の伝統芸術の書道の展示で今回も会場を賑わせた。

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シルバーウィークのスタートにふさわしい好天に恵まれた9月19日 午前10時15分、メリケンパーク会場ゲート前にて久元神戸市長、井戸兵庫県知事他ご臨席のもと、賑々しく開会式・テープカットが行われた。

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書道展の会場は従来のコンテナ内ではなく、仮設のテントで広々とした明るい空間になった。今回のテーマは「スキ」ということで、本協会の代表作家による作品は、各々が選んだ「スキ」なモチーフを紙面に表現し、漢字・かな・篆刻・前衛の4分野を網羅する非常に見応えのある展示であった。また、同じコーナーにイスラエルの書家による作品も目を引いた。

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約2か月間市内各所で、あらゆる分野の芸術を身近に感じることができる本展の魅力がより多くの人々に浸透することを願ってやまない。

(委員 上田 民平)

第13回 心をつなぐファミリー書展

会期…平成27年10月24日(土)~25日(日)

会場…原田の森ギャラリー 本館1階

ファミリー展は年々出品点数が増加し、今年は何と211点増の3969点が会場から溢れんばかりに展示され、正に圧巻の一言でした。

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この書展は、日本の伝統文化である書道の草の根運動的な要素は勿論のこと、書道キャリアに関係なく、皆で楽しんで書くことが出来るのが最大の魅力であると考えます。

小学生の整然とした楷書作品、中高生や大人の行書作品、更には初めて筆を持ったような幼児の作品やプロ書家の作品に至るまで様々で、楽しんで観賞することが出来ます。中でも古典に立脚した作品を目の当たりにしますと、筆文字の良さや美しさ・楽しさを再認識させられます。

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この書展を通して書道文化が益々発展し後世に脈々と継承されて行くことを念じて止みません。

ファミリー展開催にあたり御尽力賜りました先生方に深謝申し上げます。(理事 新井 龍雲)

第28回全国シルバー書道展(兵庫展)

会期…平成27年10月24日(土)~25日(日)

会場…原田の森ギャラリー本館2階・大展示室

主催…日本書芸院

書く楽しさを知り、健やかな心身を養い、豊かな人生の実現を目指す第28回全国シルバー 書道展(兵庫展)が10月24日(土)~25日(日)の両日、原田の森ギャラリー本館2階の大展示室で開催されました。1階のファミリー展との連動開催となり友人、家族づれ来観者で連日大盛況となりました。

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漢字・かな・篆刻・前衛など580点の応募がありましたが、書をとりまく環境の変化等により昨年比55点の微減となりました。最高齢者は男性が94歳の飯塚賢治郎さん(三木市)女性は103歳の衣笠タマ子さん(神戸市)でした。

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出品された作品は練習の成果にみち溢れ、年齢を感じさせない力強い作品、それぞれが歩んでこられた人生を感じさせる味わいのある作品の数々、カラフルな紙を使用したバラエティー に富んだ魅力ある会場となり盛会裏に終了しました。開催にあたりご協力いただいた指導者の先生方、業務を担当いただきました協会の先生方に厚く御礼申し上げます。

次回展は兵庫県民会館での開催となります。

一人でも多くの書の仲間がふえ、一点でも出品 がふえることを期待してやみません。(運営理事 牧野 聖雲)