黒田賢一先生 文化功労者顕彰 記念祝賀会

黒田賢一先生文化功労者顕彰記念祝賀会が公益社団法人日本書芸院と正筆会主催で、ホテルオークラ神戸 平安 でとり行われました。
黒田先生が芸術院賞を受賞された時は東北で未會有の震災が発生し、芸術院会員に就任された時にはコロナ禍でどちらも祝賀会を開くことが出来ませんでした。それだけに今回無事開催出来たことは嬉しい限りです。当日は気温も丁度よく、天気にも恵まれていい開催日和になりました。馬場尚子アナウンサーの司会で12時きっかりに会は始まりました。先ず清興ではピアノの独奏が久元祐子様によって行われました。久元様は国立音楽大学及び大学院教授で、神戸市長久元喜造様の奥様です。
演奏のあと黒田先生御夫婦が登壇されました。主催者を代表して日本書芸院理事長土橋靖子先生が挨拶され、その後ご来賓の祝辞を頂きました。文部科学大臣の盛山正仁様、文化勲章の井茂圭洞様他5名の皆様です。その後ご来賓の紹介、祝賀披露とすすみ、数々のセレモニーがあり、黒田先生が謝辞を述べられました。その後祝宴にうつりました。
元文部科学大臣で、書道国会議員連盟名誉会長河村達夫様の乾杯の音頭で始まりました。参会者は1000名近くになり、会場はこれで一杯という状態でした。黒田先生が少し前姫路の山陽百貨店での個展を開催された時多くのお友達や先生の書が好きで応援して下さった等多くの方に来観頂きました。今回は書道関係中心でしたのでそこまでの案内は出来ない状態でした。先生としてはこれらの方にも案内したかったことでしょう。ホテルのスタッフも総動員であたって下さり手際の良さは見事でした。会場も至る所で会話が弾み和気藹々と和やかな時間が過ぎて行きました。3時になり中締めで祝賀会を終えました。
西谷卯木先生に請われて19才で教えを受けることになり、32才で先生とのお別れが待っていました。その後1人で書道への意欲を失わずに知恵を振りしぼって挑戦し続けた先生、それを献身的に支えられた奥様、またお子様、お孫様、皆様で先生を応援されていたと思います。昨年11月6日黒田先生が文化功労者顕彰で東京におられた時、お孫さんの奈那さんが駅伝の兵庫大会で、チームのアンカーで母校を優勝に導かれ、暮れに京都で開催される全国大会へのキップを手に入れられました。これらのことも先生の慶事に花をそえたことと思います。
先生は俺が俺がというのではなく、何時も皆のことを思って行動し、人を和ませることに心をくだいておられます。これからも大好きな書道の世界で実直に、真っ直ぐに先頭に立って導いて下さることと思います。
最後になりましたが、この祝賀会を開催するにあたり準備段階から全てに遺漏なく進めて下さった正筆会の西田俊通事務長の手腕は見事としか言い様がありませんでした。日本書芸院の藤井聡所長並びにスタッフの人達にも大変お世話になりました。ホテルオークラ神戸の皆様にも心より感謝申し上げます。
黒田先生本当におめでとうございました。

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